僕の甲子園物語 第15話
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こじっく
2010年05月28日 15:43 visibility121
K高校と大垣日大の試合の日、僕は仕事だった。
家で試合の模様は録画していた。
結果をニュースで知って、録画を見たが20分ほどで再生を止めてしまった。
その後、1度も見ていない・・・。
その試合の先発は、なんとS君だった。
映像で見たS君は、僕が知っている限りのS君より、少し、ほんの少しだけだが顔が青ざめて見えた。
初回、いきなりの四球。
そこから二つのエラーで1点奪われた。
初回が終わるとS君はベンチにハイタッチで迎えられたが、みんな顔が少し引きつってみえたのは気のせいだろうか。
次の回の守備でも、S君は先頭打者に中前打を浴びた後、四球、三振、四球で満塁。
ここで左儀飛で1点失い、さらに四球・・・降板。
1回3分の2を投げ打者11人に被安打1、奪三振2ではあるが四球4で実に自責点は3。
制球が荒れてしまった。
この試合、後輩のセンス抜群のK合投手、エースナンバーを背負うT山投手もピリッとせず、投手みんなで15死四球。しかもタイムリーは1本しか許していないのに7失点。
四番のI川内野手が3本の長短打を放つなど、大垣日大の好投手M君から4点をもぎ取ったのが見せ場だったが、残念な試合内容で初戦敗退。
K高校が好きなだけに2回以降のビデオを見る気持になれなかった。
大垣日 130002010=7
K 100101100=4
ずっと後聞いたのだが、S君はこの後、故障を治療するために評判のいい病院を訪ねて遠方まで入院しに行ったそうだ。
おそらく甲子園での登板も無理を押してのものでなかったか。
完投能力のある本格派の3人の投手を擁している公立高校は全国でも珍しかっただろう。
強豪と戦っても投手中心の守りで粘り強く戦い、ロースコアでの接戦を制しながら、一戦ずつ勝ち進むことでその強みは発揮されるはずだった。
それだけに緒戦で甲子園を去ることは学校や地元やファンの期待がどうこうと言うより、選手達自身にとって大きな失望だった。
「甲子園を大きく見過ぎた」
素晴しい打撃を見せたI川選手のこの談話がチームの精神状態の全てを物語っているように思えた。
K高校、夏に向かってどうチームを立て直すのか?
(写真と記事は関係ありません)
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- 事務局に通報しました。
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