チーム・スタイルの栄光(と挫折)9
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フジ
2010年09月13日 20:21 visibility41
2003年は9月と11月に紅白試合を行い、その年度の活動を終了した。このころは紅白試合が出来るほどのメンバーが参加していたのである。
たまに女性にも
「ボールは絶対飛んでこないから」
と、だまくらかして守備についてもらっていた。ところが、ある女性の方に強烈な打球が行ってしまったため激怒され、以後姿を見せなくなってしまった。
この頃、ライバルチームの方が一人、チーム・スタイルに加わった。ラボラのチームメンバーにも登録されているTammyさんである。
「昨日の敵は、今日の友」といった、少年ジャンプ的な仲間の加わり方である。Tammyさんは、我がチームの致命的欠陥であった外野フライを難なく処理できる貴重な存在として、現在も活躍されている。また、氏が四ッ谷で経営している「S食堂」で、作戦会議を開かせてもらっている。
さらに、11月の活動は、いつもの明治神宮外苑ではなく、川崎市の多摩川河川敷のグラウンドを使用するなど、活動範囲を広げ、チーム運営も軌道に乗ったかと思われた。
しかし、明くる2004年。チームに激震が走る。
ただ、その前に、1月に行われた試合について記さねばなるまい。
2004年1月11日(日)。明治神宮外苑軟式野球場(日の丸グラウンド)。2004年の初試合である。
相手は、メンバーの知り合いの方のチーム。平均年齢が20代前半。パワーあふれる感じである。ユニフォームもそろっていて、強そうである。
2時からの試合に、メンバーは12時頃に既に集合していて、バッティングセンターで練習している。
なんか意気込みが違う。筆者は、この日体調がすぐれず、軽めのウォーミングアップを行うにとどめる。
いよいよ試合開始。
相手チームは、若さを活かして速い球を投げ込んでくる。ただ、コントロールが定まらず、四球が出たところをすかさずヒットで返す。なんだか野球らしい展開である。
相手の攻撃もそう上手いとは言えず、Kクチさんの球を打ちあぐねている様子。
Kクチさんは、初参加のとき
「昨日は一日中、『ジョー&飛雄馬』を読んで、イメージトレーニングをしてきた」
と述べ、メンバーに衝撃と笑いを与えた方であるが、そのKクチさんが、去年紅白試合で投げたりと練習をしたせいか、わりと上手くなっている(『ジョー&飛雄馬』とは、『明日のジョー』と『巨人の星』の二作を数話ずつ再掲載していた雑誌で、当時コンビニなどで売られていた。今のコンビニマンガの走りとも言える)。
そのKクチさんが頭部にデッドボールを喰らう。すると怒り心頭で、
「フジさん。あいつらに礼儀ってものを分からせてやって下さいよ!」
と、よく分からないことをわめく。
「ガンガンぶつけちゃってくださいよ!」
まさか、故意にビーンボールを投げるわけにもいかず、弱ってしまった。
この試合、記録がとられておらず、関係者及び筆者の記憶も曖昧なので、結果どうだったかは詳しくは分からないが、特に「勝った」という感じがないので、敗戦ということにする。
その後、打ち上げ兼新年会を銀座のカルネステーションで行う。飲む前の腹ごしらえとばかりに、肉が魔法のように消えていった。
2004年の初試合を終えたチーム・スタイル。だがこの後、メンバーに次々と不幸が襲い、またチームの精神的柱が瓦解するとは、誰もが予想もしていなかった…。
- 事務局に通報しました。
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