「試合」と「練習」での「チームの醸成の速度の違い」を感じた。
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虎男
2017年08月14日 22:43 visibility330
草野球のチームを作りたいと思っている人たちはたくさんいるはずだ。そういう人達に、簡単なヒントとして、チームを作る上で、何が大切なのかをここに書き留めておきたい。13年もやってくると、色々な経験が基礎として作られてくる。チームを作る上で何が大切なのか。
まずはリーダーがどれだけ「活動に対して真摯に真面目にやっているか」が問われるだろう。リーダーが活動日に他のメンバーより遅く来るなんて言うのはもってのほか。メンバーに「やる気があるのかよ。この人」と思われても仕方がない。リーダーは常に他のメンバーを活動の集合前に集合場所で待っているくらいでなければならない。基本中の基本だ。リーダーが活動に必要な物をきちんと持ってくること。練習に白、試合にしろ「ボールを忘れた」なんて言うのは言語道断だ。そういう人間はリーダーの資格など無い。即辞めるべきだろう。どれだけの人間に迷惑をかけるのかが理解していない証拠。リーダーがグラウンドに対しての挨拶が無いリーダーは、感謝の無い証拠。学生時代体育会系の部活をしてきた人間であれば、かならず活動の場に対しての挨拶、帽子を脱ぎ、一礼をして「お願いします。」活動が終われば、活動場を去るときに脱帽して一礼し「ありがとうございました。」と言うのが当たり前のこと。これができてないリーダーを見れば、強いチームを率いていてもリーダーの人間性がどのようなものかは見透かされてしまうだろう。メンバーは見ていないようで、見ている。
練習を一生懸命するチームは素晴らしい。だが、練習で「チームメンバーの醸成」いわゆるメンバー間のコミュニケーションが深まるには、かなりの時間を要する。しかし、試合をするとどうだろう。一つ一つのプレーに集中し、チームメンバーの名前を自然と覚え始める。しかも、短時間にだ。チームには試合が必要不可欠なのだろう。どう考えても、不思議なほどに試合をすると、次の活動の時にチームメンバー同士に「よそよそしさ」が抜けてくる。「うちのチーム」と言う意識が芽生えてくるのがわかるのだ。練習では、こうはならない。なぜだろう。相手チームと言う競い合う対象が自分たちの意識の中にできると、一緒にこの相手に勝ちたいと言う「共通の目標」「共通の目的」が出来上がって来る。これがチームメンバーのコミュニケーションを深める事に対して「急いで自軍の選手を覚える。覚えるだけではなく、一緒にプレーするので、どう呼吸をあわせなければならないかを考え始める。」と言うことが脳から発信されて、皆がそれを自然と理解し動き出すのだろう。練習では、ノックのボールを捕球することは自分だけの世界であり、エラーをしたところで周囲に迷惑がかかることはない。笑顔で「あははは。ボール落としちゃったよ」で済むだけのこと。しかし、試合では、そんな悠長なことは言ってられない。しかも緊迫した1点差の僅差の試合において同じことが言えるだろうか。皆、ある意味必死だ。チームに迷惑を掛けたくないと言う気持ちが頭の片隅にある。そうすると、試合がどれだけ彼らのコミュニケーションの醸成を加速させるのか。ものすごい速さでチームらしくなってくる。
誤解をしないで欲しいのは、練習ばかりのチームがコミュニケーションの醸成を成さないとは言ってない。しかし、試合が続けば、続くほどチームメンバー間は近しくなり、そのコミュニケーションはものすごい加速をするということだ。今年、昨年が3試合だった我がチームを私はなんとかチームを早くチームらしくしたいと言う気持ちで「試合を20試合作る」と言う目標をたててスケジューリングしてきた。今、15試合を消化した。あと5試合できれば、私の今年の目標は達成する。昨年、6人、今年2人の新入部員が入ってきて、チームは活性化し、さらに盛り上がりが今まで以上に上がっている。おそらく外部から見たら、今の我々のチームは、ネットで集められた人間の集合体とは思えないほどコミュニケーションが深まっている。試合がなぜ必要か。それはチームを作る上で必要不可欠な活動であるからだと言いたい。寄せ集めの一過性の野球好きが集まってやる野球も楽しいが、チームを立ち上げたい人たちには、やはり試合は何よりも大切であり、チームがチームらしくなるための全てがつまっていると言いたい。
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