俺から見たウニオニスタス対バルセロナ

コパ・デル・レイラウンド16、ウニオニスタス対バルセロナです。

 

今回は中継カメラの位置が低く全体が見にくかったので、バルサの気になった点を書こうと思います。

 

まずは失点シーン。

 

最近、クンデやアラウホの酷評ばかりを書いているので申し訳ないですが、今回もクンデのミスが大きい。中央から左に流れた敵のFWに対し、CBのクンデは付いていきますが、ボールホルダーへの寄せが遅い。その結果、相手はノープレッシャーでクロスを入れています。ここで敵FWに素早く寄せてドリブルやクロスの限定をしていればファーサイドへのクロスは防げました。クロス後の右サイドから走り込んでダイレクトボレーを決めたアルバロ・ゴメスは素晴らしかったけど、ここでもう一つの課題。左SBに入ったバルデが事前に中に絞っていたけど、ファーサイドに走り込んでくる選手に気が付いておらずゴール前でシュートブロックを試みています。クンデが引き出されて中に絞るのは正解ですが、バルデがファーサイドの状況を見えていないのは経験不足だし、周囲のコーチングもない証拠。クリステンセンやペーニャの責任も大きいです。

 

次に右サイドの攻撃。

 

相手の守備ブロックの周りでパス回しが多い。唯一右サイドでポケット(右ハーフスペース)へのパスを出していたのが右サイドのレーンにいたフェラン・トーレス。試合開始から3・4回ポケットを狙ってパスを出していましたが、周囲が感じ取っておらずつながりません。フェラン・トーレスは途中からあきらめて右サイドのレーンを駆け上がるセルジ・ロベルトにパスを出していましたが、同じレーンなのでクロスは上げられるけど、サイドをえぐることはできません。フェラン・トーレスのポケットを狙う思考はマンチェスター・シティのグアルディオラに叩き込まれたことだと思いますが、バルサの選手たちはその感覚についていけていません。ポケットに進入する有効性は活かせていません。できるのは同じくマンチェスター・シティでやっていたカンセロに限られてくるかと思います。

 

このように今のバルサは個々の能力でチームの戦術が変わってきてしまいます。

 

例えば、

ガビがいれば、ハイプレスが可能。

カンセロがいれば、インナーラップ、ポケットを奪う、偽SBができる。

ペドリがいれば、バイタルエリアに入れてそこからの崩しができる。

ラフィーニャがいれば、右サイドからのカットインが可能。

 

といった具合です。

 

相手を研究した結果の戦い方を調整することはないし、自分たちがチームとして連携して敵を崩すこともありません。全てが即興で、再現性はない。レバンドフスキが孤立するのも、周囲との連携が取れないからほしいタイミングでボールが出てこないからです。

 

頼りになるコーチングスタッフもいないようですし、シャビにチームの再建は限りなく難しいでしょう。

 

※グアルディオラと比較するとファンマ・リージョ(グアルディオラの戦術の師ともいえる人、現役時代の晩年にわざわざメキシコのチームに加入した)、アルテタ(現アーセナル監督)と有能なコーチングスタッフを入れている。

 

現在のバルサはシャビの兄(キャリアは不明)を始め、あまり聞いたことのない名前ばかり。ベンチでシャビと話しているのは兄が多い。

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