あえなく討ち死に


練習試合特別ルールで「ライトで十番」の出場となった。
初回から守備に付いた時には「飛んで来るな」と思っただけだ。
頭を越された打球がサク越えホームランになった時にはチームには悪いがホッとした位だ。
二回にライトフライが来た時には「オレ、ホントに落下点にいるよな、前後間違えていないよな」と数秒間考えたがやはりそこに落ちてきた。
打席は三回ワンアウト走者なしで回ってきた。
相手の快速投手には「ナメられてるだろうから」と思いストライクゾーンの真っ直ぐを待っていたら、

初球、外角低めボールのカーブを空振り。
二球目、外角低めの速球系のボールを見逃し。
三球目、顔の前の内角速球、釣り球を空振り。
四球目、初球と同じボールで空振三振。

とさらにワンランク高いナメられ方たをして、次の回に交代させられてしまった。
当時は自分のあまりのふがいなさに頭に血が上ったが、よくよく考えるとあのスピードを持ちながら、こんな配球を意識してできるならバッティングセンター選手の相手ではない。と言うか135キロ職人なんかカモもいい所だ・・・・。
初球の空振りを見たら野村監督でも古田監督でもテレビの前でプロ野球を眺めているオレでも同じ配球を考えるだろう。
ただ、実行できる投手と相対したのはよく考えれば初めてかも知れない。

今期の補欠暮らしは確定的だ。
ライトフライをポロリとやらずに最低限の信用を保てただけでもよしとしなければならんのかも試練・・・・。


















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